--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2013/02/11 (Mon) 松田青子「スタッキング可能」


スタッキング可能スタッキング可能
(2013/01/18)
松田 青子

商品詳細を見る


丁度、発売された1月中旬ごろに新刊棚に面陳されているのを見て、知らない作家だけれども、装丁とタイトルと河出書房という名前に目を引かれました。版元というレーベルはレコードのレーベルと同様に、初めて買う作家の本、買うか迷う本を選ぶとき、意外と参考になる。河出や晶文社は好きです。しかし買えなかった。なぜかというと、経済的に困窮のタイミングでした。

その後、著者名を頭に入れておき、幾日が過ぎ調べてみるとTwitterでの評価がなかなか高く、読みたいなぁとさらに思いました。そして、先日、偶然サイン本があるとの情報を得ました。ぼくはどうしようもなく、初版とサイン本が気になる珍妙な性質。どうせ買うなら、サイン本。どうせ買うなら初版と誰に自慢するわけでもないのに、そんなところが気になるセコイ性格。というわけで、サイン本が置いてあるという紀伊国屋書店に行きました。ありました。買いました。サインしてありました。グレーの紙にシルバーの文字で、なんとも頓智が効いている。光の加減ではサインが読めない。この奥ゆかしさ。

そこで刷り部数を見ると、二刷でした!残念。といいますか、発売して数週間で、単行本で、デビュー作で重版かかるのは大人気ってことじゃないだろうか。さらにこのブログを書いている時点で、三刷が決まっていると河出書房のtwitterでつぶやかれていた。、初版ならよかったのになぁ。これが重症化すると初版とサイン本の両方を手に入れようと企む。

さて、内容は面白かった。女性に勧めたい。表題の「スタッキング可能」など4編収められている。すべて今をときめく「abさんご」が収録された早稲田文学に掲載をれていたもの。秀逸なタイトルは「マーガレットは植える」服飾好きな人にはピンとくるタイトル。

ぼくは「スタッキング可能」を読んでいて、あれ?とつっかえながら、途中で読み方を変えた。つっかからずに出来事を単純に読むようにした。途中から登場人物の行為の一貫性を問わなくなった。こんな経験は初めてだった。

それはどういうことかというと、人称の表記。代替え可能。スタッキング可能。これがキーワードになる。騙された。心地よく騙された。といってもミステリーの類ではない。出来事は全然違うけれども、なんだかデビット・リンチの映画『マルホランドドライブ』を観ているようだった。「もうすぐ結婚する女」も似たテイストを持っている。
日常の違和感をとてもうまく切り抜いている。違和感を生み出している人々は代替え可能、スタッキング可能。面白い。

「ウォータープルーフ嘘ばっかり」これは女性の共感を多数得そう。化粧品関連の効用のお話です。いやそれだけではない、ヒートテックのくだりはとても納得できたし、土偶のくだりはクスクス笑いながら読んだ。男版のこういうの書いてみたい。
関連記事
スポンサーサイト

新刊 | trackback(0) | comment(2) |


<<SCOTISH TWEED | TOP | velvet 70‘s Jacket>>

comment











管理人のみ閲覧OK


日常の違和感の根底は客観 

『マーガレットは植える』は、何度読み返しても面白かったです。
全体的に言葉遊びというか、ちょっと初めての経験かも。
なんか客観的に見えるんだけど、説明っぽくないし。

ネットで松田さんの解説をしているサイトを見つけたので
貼っておきます。
http://www.birthday-energy.co.jp

どうやら参謀タイプ、客観的視点の持ち主とか。

毒つくのは・・・らしいけど、それもふんだんに
含めつつ今後もがんばってほしいかも。
次の作品も楽しみにしてようかな。

2013/03/24 13:46 | harue [ 編集 ]


Re: 日常の違和感の根底は客観 

harueさん
コメントありがとうございます。

サイトの解説見てみます。
違和感を面白く表現しているのが好きなので
次はどんな作品なのか楽しみです。

2013/03/24 18:16 | decoydecoydecoy [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://decoy0512.blog.fc2.com/tb.php/202-f7ad9b46

| TOP |

プロフィール

decoy

Author:decoy
古本屋TweedBooks絶賛オープン中。

主にトラッドからモードまで和洋の装いや服、ファッションにまつわる全般、そして国内外文藝・人文・美術・デザイン・音楽などなど。

買取歓迎です。


筒井康隆と町田康が好きです。

HP tweedbooks.com
Twitter account @Tweedbooks

装いはクラシカルスタイルが好きです。
それをツイストさせるのが大好きです。


英国古着 
ツイードを中心に

といいつつ

BLACKFLEECE、COMME des GARCONS、YOHIJI YAMAMOTOも好きです。


英国靴も米国靴
ベーシックなものから、
コンビシューズ、
そしてギリーシューズなど、
ちょっと変わったものまで。




服飾と古本が人生の両輪です。


レコードでJAZZを聴きます。
ガッツのあるアナログの音が好きです。


いつの間にか改訂新版になります。ただ文意は変えないで、言い回しが気になると訂正します。その際画像も追加したりします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリー

FC2カウンター

SINCE OCT 2011

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。