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2013/06/20 (Thu) 大田黒元雄『おしゃれ紳士』

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音楽評論家である大田黒元雄。ドビュッシーを日本に初めて紹介した人らしい。荻窪の大田黒公園は自邸の跡地。

挿画がなんと絵本アイビーボーイでおなじみの穂積和夫
装丁の字は深沢七郎の『 言わなければよかったのに日記 』装丁題字の佐野繁次郎

言わなければよかったのに日記 (中公文庫)言わなければよかったのに日記 (中公文庫)
(1987/11)
深沢 七郎

商品詳細を見る

他にも『はいから紳士譚』など気になる著書があります。しかし最も多いのは音楽評論と音楽家の翻訳書。

『おしゃれ紳士』出版されたのは昭和33年。文章の初出は特に記載がなかったが、まぁそのころの文章なのでしょうか。西暦で言うと1958年!!!

だいたい5000円位の古書価でいままで見かけていました。なかなかおいそれとは手を出せませんでしたが、偶然書き込み蔵書印ありで5分の1の価格で手に入れられました。

シャツ、靴、手袋、ネクタイ、帽子などなど単元ごとのエッセイ。そのアイテムの歴史を語ると思いきや、「歴史には疎いので」とエッセイの冒頭で繰り返しのギャグのように云いつつ、アイテムに絡めた自らの経験とイギリスなどの百科事典、文献から語源を探ってアイテムの成り立ちを書き記している。その経験談に出てくる人物が豪華だ。徳川夢声、佐藤春夫などなど。
ふむふむと頷くことが多い。当時のお店の名前やブランド、その価格などがかなり具体的に記されている。
そして表現も具体的です。
例えば、抄訳すると
「シャツの濃い色は感心しない、紺や黒などの」

ぼくも色の濃いシャツは苦手です。なんだか野暮ったくなってしまう。


また色の合わせ方に関して
「ネイビーには赤系、グレーには紺。グレーと茶は合わない。
茶色は男女問わず日本人には似合わない。ただグレーのフラノには茶の靴が合う」などなど。

この組み合わせはやはり永遠不変なんだなぁと思います。


靴下のところでは、「五本指の靴下が足の衛生面でよいという学者がいる」なんて紹介している。

あれは履き心地どうなんでしょ、大田黒氏も履き心地に疑念を抱いていますが、ぼくも懐疑的でまだ履いたことがありません。

時代背景を現在と比べて考察出来るのがとても面白く。そして服飾についての著者の色んなエピソードが興味深い。

今でも使われる言葉はもちろん気になりませんが、山高、鳥打、ラシャ、いまではあまり使われない用語が出てくる。恥ずかしながらラシャは聞いたことがありながら、正確には説明できなかったので調べてしまった。

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服飾と古本が人生の両輪です。


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