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2014/01/23 (Thu) Used Shoes Semi Brogue

一度アップした記事の構成を変えました。気分屋で申し訳ありません


お正月が明けて間もない日曜日に代官山に行きました。かれこれ半年ぶり位ですが、アンティークの小物や古着を見るのに楽しい町です。そしてHAVERSACKというブリティッシュなお店も好きなので行くと楽しいのですが、出不精も手伝って年に数回しか行けない町です。


ぶらりと入ったレディースメインの古着屋。シャネル・セリーヌ・サンローランなどフランスの鞄や古着を扱っていて、女性は楽しいのではないでしょうか。家人は楽しいのでないでしょうか。そんなレディース一色の店内の一角にメンズがあるのですが、そこに圧倒的存在感を放つ靴が鎮座していました。サイズを見てみると多分マイサイズ。

多分というのは、いままでは雲上の存在で足を入れたことがなかった。試着をお願いする勇気がなかった。
履いてみた。驚いた。ぴったりだ。そして締めつけがない。そりゃそうだ。なんと靴紐がない。でも踵も抜けないし、直感的にこれはサイズ上もサイズ下も違う、これで正解じゃないのかと思いました。思い込みました。すぐ欲しくなりました。それがこの靴です。


John Lobb Paris Seymour museum calfかな?

今では廃番のラスト#8695。ぼくの尊敬してやまないブログを主催されている方も所有するセミブローグ。現行のジョンロブよりふっくらした感じ。もう少し濃い茶色が好きですが、この明るめの茶色そしてミュージアムカーフ?ミスティカーフ?の斑は雰囲気があります。ただミュージアムカーフ故の斑なのかあるいは経年の汚れなのか若干判断に迷う感じもあります。

R0011383.jpg
この艶加減、トゥはワックスだろうけど、アッパーもか。全体がかなり艶やか


お店の方に聞くとなんとセールで20%オフ。昨年初頭にぼくがBabourを買ったのを覚えていてくれて、会員割引を適応してくれるとのこと。おおお!嬉しい。するとリーガルウィングチップ1.5足分のお値段!けれどもその日はちょっと考えますと退散しました。というのも紐がないのに買うのは恐ろしい。

帰り道すがら、
妻が「あれは買いだね」
「えっ、わかりますか?あの革の別格な感じが?」
 「わかりますよ、しっとりしていて艶っぽいね」
「確かに。やはり買いですかね?」
 「ええ、でもサイズは大事よ」
「はい靴紐持参して、再度代官山に行くことにします」
そのまま電話番号をスマホで調べて、取り置きをお願いしました。

後日靴紐を持って行き試着すると、最も薄い靴下を履いていったのもあるけれど、少し左の踵が緩くて隙間がある。けれども全体のフィットは今まで味わったことがない柔らかさ。もう返りも十分ついている。そして羽根がほぼ閉じる。これは判断に迷ったけれども、既にソールは前のオーナーの形に沈んじゃって、閉じざるをえないのでしょう、と思いました。ワイズがEなので、これがDだったらもっと良かったかもしれない。靴を履いたまま、小一時間フランスのヴィンテージ靴事情と日本のインポート靴の高すぎる価格設定の話をしながら歩いたり座ったりして、問題ないと判断して買うことにしました。

R0011382.jpg
ソールにはハーフラバーが貼ってあり、さらに爪先にはスティールが打ってありました。なのでソール本体は全く削れていません。

R0011380.jpg
左足サイドに削れた傷がある。

この靴の艶は眺めている分にはうっとりするほどなのですが、履いて鏡を見てみると靴がだけが浮いてしまう。当日ダークネイビーのスーツを着ていたから余計かもしれない。ぼくにとってはトゥマッチな艶が気になりました。全体的に素肌な感じにして、まず落ち着かせたい、その後好みの艶色へ。ユーズドという要因もありますがそのリセットを徹底的にという意味で可能ならば水洗いを施したいと思いました。かなりリスキーですが出来る限りフラットな状態にしたかった。最初は自分でやろうと思いましたが、ここはひとつプロの技を知りたいと思い、銀座のRESHへ依頼しました。

古いクリーム・ワックスを落して、リセットしてください。ミュージアムカーフっぽい斑は了承しているので出来る限り汚れっぽい所を綺麗にして仕上げていただけると嬉しいです、と要望しました。そして恐る恐る水洗いした方がいいですかね?と聞くと、前のオーナーの汗なども落とせるのでお勧めです、ただ若干色が濃くなりますのでご了承をお願いしますとのこと。水に濡れてある程度、濃くなるのは構わないし、初めから決めていた節もあるのでそのままお願いしました。それにしてもセイムール廃番なんですよねと黄昏たり、おそらくミュージアムカーフですねとひとり呟いているスタッフの方が印象的でした。なかなか話が面白くしばしジョンロブについて談笑しました。若干踵が緩いんですよとぼくが言うと、あくまで私見ですけどエドワードグリーンよりジョンロブは踵が甘い印象ですと。

出来上がりは次のエントリーで。


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服飾と古本が人生の両輪です。


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